店舗運営のヒント
巡礼路沿いのカフェ:食事案内カードで立ち寄れるかどうかと受け取り方法を伝える
短時間だけ立ち寄る旅行者には、今提供しているもの、注文受付の終了時刻、持ち帰りの可否、休憩や荷物の条件をまず知ってもらう必要があります。これらの情報は営業時間とは分けて記載し、店頭、カウンター、スマートフォン用メニューで統一しましょう。急いでいるお客様が、厨房の現在の調理状況を踏まえて、待つか、提供可能な別のものを選ぶか判断できるようにします。
巡礼路沿いのカフェでは、短時間だけ立ち寄る旅行者に、注文ツールを案内する前に「今は何が食べられるか、どう受け取るか」を伝えましょう。営業時間、温かい料理の提供時間、ラストオーダーはそれぞれ分けて記載し、店内飲食、持ち帰り、休憩の条件は自店で実際に提供している内容に沿って説明します。旅行者はそれをもとに、店内で食べるか、持ち帰るか、別の予定にするかを決められます。まずQRコードを読み取ってもらう必要はありません。
来店客向けの食事案内カードを用意する
以下の項目は、店内で情報を整理するためのものです。責任者が当日の実際の情報を記入し、店頭、カウンター、紙のメニュー、スマートフォン用ページに反映します。提供していないサービスはその旨を明記し、お客様に憶測させないようにしましょう。
- 営業日と現地のタイムゾーン:____;開店時刻:____;一時休憩や臨時休業のお知らせの掲示場所:____。
- コーヒーと冷たい料理の提供時間:____;温かい料理の提供時間:____;ラストオーダー:____。
- 当日選べる料理と量:____;価格と追加料金の対象:____;臨時の品切れ:____。
- 店内飲食または持ち帰りの方法:____;受け取り場所:____;飲み物と温かい料理を別々に受け取れるか:____。
- 飲料水、充電、荷物置き場の実際の利用条件:____;問い合わせ可能なスタッフまたは連絡方法:____。
急いでいるお客様には、退店予定時刻を聞いてから現在の調理状況を確認する
お客様から間に合うか尋ねられたら、スタッフはまず何時に店を出たいかを聞き、次に調理担当者に、選んだ料理の現在の調理状況を確認します。飲み物は先に渡せても温かい料理は待つ必要がある場合は、それぞれの状況を説明し、お客様自身に判断してもらいましょう。メニューに記載された提供時間帯は、特定のお客様のために料理を取り置きすることを意味せず、現場での出来上がり時刻の判断に代わるものでもありません。
- 飲み物または冷たい料理のみ提供中:選べるものを先に明確に伝え、カウンターまで来てから温かい料理がまだ提供されていないと分かることのないようにします。
- ラストオーダー間近:店のドアが開いているからといって全品注文できると決めつけず、まず厨房が希望の料理を受け付けられるか確認します。
- 温かい料理と飲み物を別々に提供:同じ注文の目印を使って、提供済み、未提供、対応担当者を記録し、どこで引き続き待てばよいか伝えます。
- 提供内容に急な変更があった場合:新しいお客様向けの情報を更新する前に、すでに受けた注文への影響を確認します。確定済みの料理を、許可なく別のものに変更してはいけません。
スマートフォンが使いにくい場合も、スタッフ対応で注文できるようにする
スマートフォンの充電が切れている、ネットにつながらない、操作が難しいといった場合には、カウンターでの案内、紙のメニュー、スタッフによる注文受付を用意します。スマートフォンからカウンター対応に切り替える際は、まず注文が送信済みか尋ね、既存の注文記録を確認してから、新たな要望だけを受け付けます。メニューを見ることと、QRコードを読み取って注文することは別の方法です。実際に利用できる機能を案内し、オンラインでの閲覧や注文にはネット接続が必要です。
飲み物と朝食について、量、温度、追加料金の説明を統一し、スタッフが簡潔に言い換えられるようにします。必要な言語は、実際の問い合わせと、内容を継続的に確認できる体制を踏まえて決めましょう。対象言語に堪能で、提供内容も理解している人に確認してもらいます。国籍から使う言語を決めつけたり、短時間の利用に長々とした説明を用意したりする必要はありません。
食事上の要望は、アイコンだけで判断しない
AESAN(スペイン食品安全・栄養庁)によると、口頭で伝えるアレルゲン情報は、書面または電子データで確認できる情報に基づく必要があります。お客様から食事上の要望があった場合は、担当者が現在のレシピ、仕入先の資料、調理環境を確認します。植物性飲料に替えたり、材料を抜いたりするだけで、アレルゲンや交差接触のリスクがなくなると保証することはできません。確認できない場合は正直に伝え、そのうえでお客様に判断してもらいましょう。
開店前に情報を更新し、引き継ぎ時に未受け取りの注文を共有する
開店前に、案内カードの提供内容、価格、時間帯が当日のメニューと一致しているか確認してから、お客様の立場でメニューを開いて確認します。印刷には対応するプラン、設定、互換性のある機器が必要です。シフト開始時には用紙、接続、伝票を送信するプログラムも確認しましょう。印刷されない場合は、再注文を求めるのではなく、まず注文がどこまで処理されているか確認します。
ネットワークに問題がある場合は、店内でスタッフ同士が情報を引き継ぎ、調理に回した内容と確認待ちの内容を区別します。接続が復旧したら、最新の注文と支払いを先に確認し、不足している記録を補います。シフト交代時には、退店を急いでいるお客様、分けて受け取る予定の注文、返答が必要な案件を、担当者を決めて引き継ぎます。「お客様が待っている」と伝えるだけでは不十分です。
ガリシア州の巡礼路公式案内では、旅行者が自分の状況に合わせて区間やペースを計画するよう勧めています。これは短時間の立ち寄り客の旅程を考えるうえでの背景情報であり、特定区間の通行量や自店の需要を示すものではありません。案内カードには自店の実際の条件だけを記載し、巡礼路沿い全般で充電や荷物預かりが利用できる、あるいは食事の提供時間が一定であると約束しないようにしましょう。