店舗運営のヒント
小さな厨房でKDSとプリンターのどちらを選ぶ?作業ポジション別チェックリストで注文の受け方を決める
まず、情報を必要とする作業ポジションを洗い出し、画面、伝票、または併用を選びます。進捗を共有し、誰かが更新できるならKDSを検討し、伝票を作業ポジション間で移動させる運用に慣れているならプリンターを検討しましょう。併用する場合は、同じ料理の調理を担当するのは一か所だけと決めます。空欄式のチェックリストに、設置場所、手の届きやすさ、取りまとめ、メンテナンスの条件を記録し、機器を増やせば速くなると決めつけないようにしましょう。
小さな厨房でKDSとプリンターのどちらを選ぶかは、スタッフがどのように注文を受け、調理し、取りまとめるかを見て決めましょう。進捗を共有し、誰かが適時更新できるならKDSを検討できます。伝票を作業ポジション間で移動させる運用に慣れているなら、プリンターを検討しましょう。両方を使う場合は、同じ料理の調理を担当するのは一か所だけと決めます。画面と伝票の両方で注文を受けたからといって、二度作ってはいけません。
機器の型番を選ぶ前に、作業ポジションカードに記入する
- 作業ポジションと担当する料理:____;新しい注文内容を確認する人:____;調理開始を判断する人:____。
- 注文全体を見る必要があるか、担当ポジションの品目だけでよいか:____;ポジションをまたいで未完成の品目を取りまとめる人:____。
- 伝票を移動させる必要があるか:____;未着手・調理中・完了の伝票をそれぞれ置く場所:____。
- 作業位置から画面が読め、操作できるか:____;調理状況を更新する人:____;担当者が離れたときの代行者:____。
- 注文変更と再印刷を誰が伝えるか:____;毎日のバッテリー残量・用紙・ソフトウェアの管理担当者:____;確認が必要な条件:____。
機器の数ではなく、担当業務の条件に合わせて選ぶ
- 複数のポジションで調理の進捗を確認する必要がある場合:まず、調理開始時と完了時に情報を更新する人がいるか確認し、そのうえでKDSを検討します。管理する人がいない二台目の画面は、古い情報がもう一つ増えるだけです。
- 調理中に材料や作業ポジションと一緒に伝票を移動させる必要がある場合:プリンターと伝票ラックの配置を検討し、伝票を取る人、並べ方、完了後の保管方法を決めます。折り目や向きから進捗を推測する運用は避けましょう。
- 取りまとめ担当がいつも料理の不足を確認している場合:まず注文全体を取りまとめる責任者を決めます。厨房の各持ち場間の引き継ぎの代わりに、加熱調理場にプリンターをもう一台置いても解決にはなりません。
- スタッフの手が濡れている、画面に手が届かない、文字が読みにくい場合:その作業ポジションに画面が適しているか判断する前に、設置場所と操作方法を調整します。
一人が複数のポジションを兼務する場合も、それぞれの作業を分けて考えましょう。加熱調理場では担当する料理だけを確認できればよい一方、料理の受け渡し口では注文全体の確認が必要かもしれません。記録方法はこうした情報のニーズに合わせ、厨房全体で同じ機器を使う必要はありません。
併用する場合も、調理の担当は一か所に定める
画面で全体の進捗を確認し、特定の作業ポジションでは仕込みに伝票を使う方法もあれば、カウンターと加熱調理場で別々の方法を使うこともできます。料理の種類ごとに、どこで注文を受け、誰が調理を始め、誰が取りまとめて引き渡すかを明確にします。注文番号と実際の品目で同じ作業を識別し、再印刷した伝票には元の注文に対応するものだと明記します。追加注文として扱ってはいけません。
伝票がすでに調理担当のところに届いている場合、変更やキャンセルは実際に調理する人へ直接伝え、返答を得る必要があります。画面に変更が表示されても、古い伝票が無効になったとは判断できません。料理を何回かに分けて提供する際のペースやタイミングは、お客様と厨房との間であらかじめ明確にし、そのうえで現在対応している方法で記録します。調理の順番は、引き続き実際の状況に応じて厨房が決めます。
利用条件をまとめて確認する
MenuSnap KDSでは、対象のワークスペースで機能が有効になっていれば、注文チケットを表示して調理状況を更新できます。利用には、該当するプラン、厨房の持ち場、スタッフ権限が必要です。厨房プリンターを使うには、プランの条件、対応機種、接続、伝票テンプレートとルーティングに加え、印刷ジョブを実際に送信するオンラインの機器またはサービスも必要です。一方を有効にしても、もう一方が自動的に設定されるわけではありません。機器の選定と設定は、店主または店主から明確に権限を委ねられた管理者が手配します。
クラウド型KDSの更新にはインターネット接続が必要です。USBやローカルネットワークを使うプリンターであっても、注文受付から会計までの全工程がオフラインで使えるとは限りません。障害時は、受け付け済みの注文と調理済みの料理をまず確認します。手作業で引き継ぐ場合は元の注文を明記し、追加分と未完了分を書き分けます。接続が復旧したら最新の記録と照合し、残っている注文をすべてもう一度作らないようにしましょう。
導入費用はメンテナンスも含めて考える
ディスプレイ、スタンド、プリンター、ロール紙、必要な接続機器を一覧にし、すでに使用できるもの、追加購入が必要なもの、未確認のものに分けます。用紙の管理、充電、清掃、ソフトウェアの稼働管理、引き継ぎ時間の確保についても担当者を決めましょう。長期的に必要な費用や手間は、機器を一度購入するだけで済むものではありません。また、ロール紙の幅や接続端子が同じだからといって、互換性があると判断してはいけません。
画面や伝票のほうが速いと決めつけず、引き継ぎを観察する
料理の組み合わせとスタッフ構成が似ているシフトを選び、厨房での確認の多さ、伝票の紛失、完成後に誰にも受け取られない料理、重複調理が起きていないかを確認します。KDSで調理完了になったり、伝票の処理が済んだりしても、料理がお客様に届いたことにはなりません。配膳担当者はテーブルと実際の料理を照合する必要があります。二か所に記録することで確認作業が増えるなら、機器を使い続けるために手順を増やすのではなく、担当を見直しましょう。